iPhoneとiPadが障害者支援に威力、青森県の「りんご」使い方講座がユニークだ
青森県庁を取材した記事の第2回
東日本大震災発生時に起こった通信インフラの障害を契機に、県民のICT活用を一層推進している青森県。中でも障害者や高齢者をサポートするための「障害者・シニアの方にiPadを教える人財育成講座」という講座がユニークだ。第2回の今回は、その講座の内容を紹介しよう。
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iPadから出るピアノの音に夢中になった
続いて登壇した特別講師の角田まき子氏は、当初、本講座でサポーターを目指す受講者からiPadを教わる練習相手として参加。そこではじめてiPadに触れたと言う。
第一印象は「真っ平でどこを触ってもつるつる。ここからどうやって情報が出てくるのかと思った」とのこと。あらかじめ指で触ってわかるようにiPadを模して作った段ボールの教材でアプリの形や配置を教えられていたのだが、実際にiPadに触れると意図しない音声ガイドの声が次々に聞こえてくるため、どうやったらうまく使えるのだろうかと少し心配になったそうだ。
しかしiPadの楽器アプリでピアノを弾いて不安はどこかに飛んでいった。自分の指に合わせて出るピアノの音を聴き、その場でiPadの虜になったそうだ。帰宅後、講師役だった受講者に連絡して、iPadの情報を入手。1ヶ月後には自分のiPadを手に入れた。
楽器アプリをきっかけにiPadの魅力に触れた角田氏は、その後ご主人とのドライブ、買い物で街を歩く際に「マップ」アプリを使うようになった。マップアプリを起動しておくと、自分のいる場所を教えてくれる機能が役に立っているそうだ。一緒にいるご主人に何度も聞くとうるさがられてしまうが、iPadはちゃんと答えてくれると笑う。