TuneMobie Apple Music Converterの動作環境
TuneMobie Apple Music Converterで録音すると、歪んだ感じになってしまう曲があまりにも多く、過去に検証記事を書きました。
- Apple Musicの曲を汎用形式で保存できるTuneMobie Apple Music Converter
- やっぱり気になるTuneMobie Apple Music Converterの音質
- 波形を比較してみた(TuneMobie Apple Music Converter)
他の人のレビューを読んでも、音質が聴いてわかるほど酷くなる話は書かれていないから、自分の耳が信じられなくなって、3番目の記事では波形編集ソフトで比較してやっぱり違うということがわかったのだけど、なんでうちだけ音質が悪くなるのかは不明だった。
ただ、ずっと引っかかっていたのは、TuneMobileのサイトにある次の記載。
10.9 – 10.12で最大16倍の高速変換で時間を節約(OSの制限のため、High Sierra 10.13とMojave 10.14は原速)
10.12とはmacOS Sierraのこと。直接音質に関わる話ではないが、SierraでできていたことがHigh Sierra以降ではできなくなっているので、SierraとHigh Sierraの違いは、TuneMobileが何かしらの影響を与えていることは間違いない。
この時のアップデートでは、Macのシステムにアクセスするためのセキュリティーが強化されたのだ。例えば特定のアプリをインストールする際には「セキュリティとプライバシー」で明示的にアクセス許可をしてやる必要がある。初めの1回だけなので、その後の使い勝手は変わらない。
自分の環境では「Default Folder X」というFinderをカスタマイズするアプリや仮想化アプリの「Parallels Desktop」などがそうだ(Mojaveでまた少し手順が変わって厳しくなったような気がする)。
またHigh Sierra以降では、スクリーンショットを撮るサードパーティ製のアプリは全く動作しなくなった。それもシステムやプライバシーに関わる部分へのアクセス制限の強化が影響していると思われる。TuneMobileもシステムが鳴らしている音を録音する仕組みなわけだから影響を受けると思う。
ちなみに上記の2番目の記事で、TuneMobieを使っているときには「サウンド」システム環境設定に「Audiojingle」という出力が選択されていることについて触れている。この記事を書いたときに連絡をくれた方の情報では、自分の環境にはAudiojingleが無いとのことだった。やはりこれが怪しいのではないだろうか?
Audiojingleは自分でインストールした覚えがない。試しにAudiojingleを削除してTuneMobieを起動すると、Audiojingleがインストールされた。TuneMobieが勝手にインストールしていたのである。
私がTuneMobileを初めて使ったときは、High Sierra。その後、Mojaveにアップデートしている。Mojaveにしても音質が悪くなるのは変わらなかった。音質が悪くなる現象を検証するには、やはりSierra以前のmacOSで試してみなければならない。
しかしTuneMobileをインストールしてあるiMacは仕事でも使っているメインマシンなので、OSをインストールし直す(しかも過去のバージョンに)のは厳しいので、試せないままだった。(続く)