iPhone大好き女子のグーグルアプリ活用術
連載:イトウアキのアップル系と呼ばれて(第18回)
アップル系の筆者も心が揺れました
スマホはiPhone、パソコンはMac、仕事先にはiPadを持参し、移動中はAirPodsで音楽を聴いているけど「別にアップル好きじゃないです」と言い張るライター伊藤朝輝がつづるアップルライフ。今回は、iPhoneユーザーなのにグーグルアプリを使いこなしているyukaさんに話を聞いた。
●グーグル大好き女子の使いこなしに心乱れる
iPhoneを愛用している友人のyukaさん。だが彼女は、iPhoneユーザーとは思えないくらいグーグルのサービスを使いこなしている。「Google Maps」に始まり、「Googleカレンダー」「Googleフォト」、音声アシスタントは「Siri」ではなく「Googleアシスタント」。ブラウザーも「Chrome」だ。yukaさんいわく、グーグルのサービスを安定して使うにはAndroidよりもiPhoneが良いとのこと。Androidスマートフォンはピンからキリまでスペック差が広いし、OSのバージョンも揃っていないからだと思う。
iPhoneユーザーならアップル製アプリや、純正クラウドサービスの「iCloud」を使うほうが便利なのでは? と思っていたのだが、使い方をレクチャーしてもらっているうちに、だんだんグーグルのサービスのほうが便利なんじゃないかと思えてきてた……。
●iOS標準の「マップ」アプリはダメダメ
筆者は現在、iPhoneでは「マップ」をメインに使っているのだが、「『Google Maps』のほうが調べた場所が確実にヒットするし、他にも便利なことが多い」とyukaさんは言う。
例えば、ある場所を「Google Maps」で「スター付きの場所」として保存すると、「Googleカレンダー」に予定を入力するときにその場所が提案される。また「Google Maps」で検索した場所や経路を簡単に「Googleカレンダー」に登録することもできる。出発する時間になったら通知を受け取ることも可能だ。これをiOS標準の「マップ」と「カレンダー」でやろうとすると、「カレンダー」にイベントを作って、「マップ」から位置情報をコピーして……と面倒なことになる。
自分のiPhoneで連携を試してみると確かにスムーズ。iOSの「カレンダー」も登録先として選べるのだが、「グーグル製でそろえたほうが、ほかのグーグル製アプリと連携できて便利」とyukaさん。
●Googleフォトの共有機能に打ちのめされる
もう1つyukaさんにお薦めされたのは、写真管理アプリの「Googleフォト」。このアプリではクラウドストレージの「Google Drive」に、枚数・容量無制限で写真をアップロードできる。容量制限のあるiCloudの代わりに、写真のバックアップ用として使っているiPhoneユーザーも多いだろう。
「Googleフォト」が便利なのは、ほかの人と写真を共有する「共有アルバム」だと彼女は言う。同じ機能がアップルの「写真」アプリにもあるのだが、「Googleフォト」は一味違った。共有したい写真を選んで、相手に送るだけと、超カンタンなのだ。先に共有アルバムを作って相手を招待するところから始めなければならないアップルの「写真」とは大違いだ。
アップルが今年の秋にリリースするiOS 12では、写真の共有機能に手を入れるらしく、場所や人物を提案する機能も組み込まれると聞いている。「Googleフォト」を意識していることは間違いない。
●Google HomeにはiOS用のアプリもある
yukaさんはグーグルのスマートスピーカー「Google Home」も発売日に購入し、各部屋に計3台を置いているとのこと。スマートスピーカーを使ってみたいと思いつつアップルの「HomePod」の発売を心待ちにしている筆者には、Google Homeは盲点だった。しかも彼女は、テレビやエアコンといった赤外線で操作する家電をGoogle Homeでコントロールできるようにする家電リモコンまで使っていると言う。
また彼女は「Google Keep」という、アップルの「メモ」と「リマインダー」が一体化したようなアプリも愛用している。思いついたことと、やらなければならないことを区別せずに書き留めておけるのが便利らしい。もちろん「メモ」も「リマインダー」も使っていない。
このほかにも筆者が知らなかったグーグル製アプリがいくつもあり、グーグルのサービスを活用できる環境がiPhoneでも整えられることに驚かされた。開いた口がふさがらない筆者を横目に、「私のプライバシーはグーグルにダダ漏れ」と言いながらも「もうグーグルなしでは生きていけない」と笑うyukaさんだった。