100均グッズでiPhone Xを極限まで保護しました
連載:イトウアキのアップル系と呼ばれて(第30回)
ガラスコーティングもしましたが……
スマホはiPhone、パソコンはMac、仕事先にはiPadを持参し、移動中はAirPodsで音楽を聴いているけど『別にアップル好きじゃないです』と言い張るライター伊藤朝輝がつづるアップルライフ。今回は、100均でiPhone Xの保護用アクセサリーをそろえたお話だ。
●iPhone用保護フィルムの進化に驚いた
100円均一ショップ(100均)には、iPhone用の画面保護フィルムや充電ケーブルが豊富にそろっている。記事にしたこともあるのだが、それからすでに1年半以上たった。今でも100均の看板を見かけると、特に用がなくてもスマートフォン用アクセサリーコーナーをのぞいてしまう。
最近、100均で感じたのは、iPhone X/XSに対応する保護フィルムがそろってきたこと。また、1年半前は100均で強化ガラス製の保護フィルムが買えることに驚いた記憶があるが、もはや強化ガラス製は当たり前。「ブルーライトカット」や「皮脂汚れ防止」などの機能を持つものまで登場していた。
面白いと思ったのが、柔らかい素材でカバーする保護フィルム、背面保護フィルム、カメラレンズ保護カバーだ。「これだけあれば、iPhoneをケースに入れなくてもいいんじゃね?」と思い、どこまで保護できるのか試してみることにした。
●強化ガラスはもう古いの?
iPhone 6以降のiPhoneでは、画面のガラスが曲面を描いてサイドにつながるデザインが採用されており、ガラス面全体を保護したいと考える多くのユーザーを悩ませてきた(はず)。強化ガラス製の保護フィルムは、画面の平らな部分をカバーするだけで、曲面部分に届かない製品がほとんどだからだ。樹脂製のフィルムでも曲面部分にかかると浮いてしまうため、一回り小さく作ってあるのが一般的だ。
今回、キャンドゥで見つけた「曲面まで覆う衝撃吸収 全面保護TPU Film」はiPhone X/XS用。「TPU」と呼ばれる柔らかい素材が曲面に沿って覆うため、ガラス面をほぼカバーできるという。弾力があるので衝撃も吸収するらしい。
実際に貼って確かめたところ、ガラス面を完全に覆うわけではなかったが、画面の端をかなりギリギリのところまで攻めた心意気は評価したい。フィルムは非常に薄いため画面との段差が気にならない点も強化ガラスにはない特徴だ。
とはいえ、柔らかい素材なので貼るのが難しい。貼り直しのために剥がす場合は、伸ばしてしまわないように気をつけたほうがいいだろう。ちなみに画面を点灯したまま貼るとズレが分かりやすい。
●カメラも保護しておしゃれアピール
ここまで保護したら、カメラ部分がむき出しなのが気になってきた。Amazonなどでは、カメラ部分に貼る強化ガラス製の保護フィルムが1000円前後で販売されているが、今回はセリアで発見した、カメラ全体を覆うアルミ製の保護カバーを装着してみた。ガラスに比べると少し野暮ったいが、iPhoneをちょっとデコる気分も味わえるのがいい。100円(税別)だし。
カメラ全体を覆う「カメラレンズ保護カバー」とレンズの縁だけを覆う「カメラレンズ保護リング」の2タイプあり、黒やシルバー、ゴールド、赤、青などカラーバリエーションも豊富だ。
「カバー」のほうを貼り付けてみたが、素材がアルミということで1円玉のような質感にがっかりした。「リング」のほうがまだよさそうだ。「カバー」を使うなら思い切って赤や青にするのも手だろう。
これで側面以外はほぼ保護されたことになる。側面だけを保護する「バンパー」を持っているので、これを組み合わせれば完璧。税別100円のバンパーがなかったのが残念だ。
後日、背面に貼ったフィルムの気泡があまり抜けないので、セリアで購入した「背面保護 背面もしっかり守る強化ガラスフィルム」に貼り替えた。カバーできる範囲は先述のフィルムよりも狭くなってしまったが、カメラ部分が楕円形に切り抜いてあるのがいい。
100均侮り難し。今後も100均のスマートフォン用アクセサリーコーナー詣ではやめられそうにない。
文/伊藤朝輝(日経トレンディネット2018.Nov.27掲載)