撫で回しているとキモチイイPB2400
Norton Utilities(NUM)のバージョンアップをした。ずっと3.2で使ってきたけど、MacOS8になって動かなくなってしまったから、慌てて申し込みをした。ユーザ登録のはがきが、切手を貼らないといけないヤツだったから、ずっと放ったらかしだったのだ。MIDI関係のツールを出しているカメオインタラクティブはファックスでも登録やアップデートの申し込みができるし、StuffItなんかを作っているAladdinシステムズはWeb上でユーザ登録できるようにしているというのに、なんという時代遅れな。
NUMには何度も助けられているので、これがインストールされていないととても不安。
ASCIIムックから出ている「PowerBook徹底ガイド」という本を買った。今更、見る必要もないと思ったんだけど、監修をしているのが大好きなテクニカルライターの大谷和利氏なので買った。PB2400購入の検討のために買ったBNNの「新・快適PoweBook生活’97」で、保存情報としては足りる。PBの分解方法とかがきちんと載っているので、どっちか1冊と言ったらBNNの方なんだけど、PowerBookに愛情を感じる人にはASCIIムックの方だ。日本IBM担当者へインタビュー(聞き手は大谷氏)が感動だった。PB2400はAppleの依頼で日本IBM藤沢工場のThinkPadのラインを使って作られている。これを読むと、いかにPowerBookが他の携帯型パソコンに較べてこだわりを持って作られているかがわかるし、それをAppleデザインチームの要求の上を行く形で実現してしまう日本人技術者の高度な技術にも誇りを感じるだろう。
例えば、通常は片手間仕事というFDDの作成も、独特なデザインのせいでかなりの仕事になってしまったそうだが、完成品はネジを1本も使わない全てはめ込みによる組立なのだ。これにAppleのデザイナーは驚いて、本体も全てはめ込みにできないかと言ってきたそうだ。
また、ThinkPadのようにメモリ交換の為の切り欠きを裏面に作ろうとしたら、Appleのデザイナーが嫌がったという話は他の本で読んだが、プラスチックの質感にまでこだわっていたとは知らなかった。どうりで知らず知らずのうちに撫でまわしているはずだ。パームレストのところに手を置いていても気持ち良いんだよ。こんな妥協のない仕事で作られたマシンを持てておれは嬉しいよ。
え~っと、おれのよりも大谷氏の文章を読んだ方が「おおおお、すげーぜ」と思うぞ。