日記

究極の小売店

うちの近所に、つなしまやという店がある。今はampmなのだが、元はそういう名前の酒屋だったので、うちではみんなつなしまやと呼んでいる。

今日、仕事の帰りにビールとつまみを買おうとして、つなしまやに寄った。金曜日の夜は、ビールとちょっとしたものをつまみながらタモリ倶楽部をリアルタイムで見るのをささやかな楽しみにしているのだ。
ビールと穂先メンマやわらぎをレジに持って行くと、ちょうどつなしまやの主人がレジを担当していて話しかけてきた。
「今、帰りですか?」
「そうです」
「こんな時間だったら、もうお子さん寝てるでしょう」
「8時ぐらいに寝たってさっき携帯にメールが来ましたよ」
「そういえば、昼間、奥さんとお子さんが来て、ビール買って行かれましたよ。ビール買わなくてもいいんじゃないですか」
「そうですね」
そういって、おれはビールを元あったところに戻しに行った。これが究極の小売店サービスだとその時思った。「買わなくてもいいんじゃないか」というリコメンドはすごい。最寄り駅からうちまで歩く間に3軒のコンビニがあるのだが、以前にも増してつなしまやを応援したくなった。

うちに帰って冷蔵庫を開けたらラガーと緑の淡麗が冷えていた。

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